【作画崩壊】 納期とクオリティのせめぎ合い 【ろんぐらいだぁす!】
こんばんは。
今日は突然ですが、アニメの話をしようと思う。
ヤフーニュースや各種2chまとめサイトさんでも話題になっているように
アクタス制作元請けの「ろんぐらいだぁす!」の作画崩壊がひどく、ついには3話と5話で放送延期となる事態が発生しているという。
アクタスはあの大ヒット作ガルパンを生んだ制作会社でもある。それが、なぜこんな事態に陥ってしまったのか。。。
前クールからその兆候はあった。
夏クールでアクタスはオリジナルアニメ「レガリア The Three Sacred Stars」の放送を一時中断し、9月から仕切り直しという形をとっている。
このときの延期理由は「意図していたクオリティと相違」とある。
今回の「ろんぐらいだぁす!」の延期理由としては「制作スケジュールの遅れ」とあるが、これは当然だろう。
オリジナルアニメの制作が遅れ、そちらの制作にもラインを割いている中でもう一本つくろうというのだから無理もない。(J.C.STAFFやサンライズのような大規模な制作会社と同じようにというわけにもいかない)
ただ、アクタスは昔からこのような制作トラブルを起こす企業体質があった。
記憶に新しいガルパンも劇場版、TVアニメ版両方でそれぞれ延期をしている。さかのぼれば、「もえたん」や「銀盤カレイドスコープ」でも放送中止や制作会社の変更などトラブルを起こしている。
「もえたん」以来数年のわたって制作元請から降ろされていたのはこういった背景があってのことだと思う。そして、今回も立て続けの放送延期、クオリティの低下。
ガルパンで得た栄光はかすんでしまったと言わざるを得ない。
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こういった現状をみると、アニメ制作の現場は崩壊への道を突き進んでいるのかもしれない。
売らなきゃ次が作れない、だからどんどんアニメを量産しよう!
↓
制作が間に合わない。または間に合わせるためにクオリティを犠牲にする。
↓
作画崩壊。売れないアニメの量産。
↓
数打ちゃあたる!!どんどん作ろう!!
まさに自転車操業。。。
「もうやめちゃいましょうよ。。。」
「ダメだよ、仕事だから。。。」
※ガーリッシュナンバー5話より抜粋
このシーンだってもう笑えないほど現実のものになってきているんですよね。
アクタスの今回の事件にしても、
ガルパンで売れて、やっと表舞台に返り咲いたところにオリジナルアニメの話がきた。
相当やる気になって作り始めてたと思うんです。でも、スケジュール的にはきつかったんでしょうね。ただ、クライアントの納期には従わなきゃならない。
ということはクオリティを落とすしかない。
でも、アクタスの制作陣にはそれができなかったんでしょうね。
見てくれる人も増えたからいいものを作りたい。それは創作物をつくる者として当然の意志だと思います。
「意図していたクオリティとの相違」
この言葉にすべて現れています。だから延期という形をとったのでしょう。
ただ、作る人と仕事をとってくる人は違います。仕事をとってくる人はつくる人たちの都合なんて考えちゃいません。できもしない仕事を安請け合いでどんどんとってくるんです。会社のためだと言って。
こんな、状況が常態化していくと近いうちに日本のアニメは終わります。何年も前から言われていることなのに、ちっともつくり手の労働環境は改善されない。
このままでは日本のアニメーションは終焉を迎えます。
その前になんとか手を打ってほしい。イチ消費者、イチ視聴者として、切に願います。
さて、当ブログの記事のクオリティに関しても同じようなことを最近感じるようになってきました。
アクセス数は最初はじめたときには予想もつかないほど膨れ上がって、「見られている」という実感が沸いてきています。
それは同時に、見られるに足るものを書かなくてはいけないというプレッシャーにもつながり、最初は気軽に投稿していた記事も今ではこんなクオリティで出してもいいのだろうか?満足してもらえるだろうか?
そんなことを考えながら投稿するようになっていました。
しかし、私には納期もありませんし、クライアントもいません。もっと気軽な気持ちでいいんだと思うことにしました。
というわけで、
これからも当ブログをよろしくお願いいたしますm(__)m